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世界基準のドッグトレーニング⑥

前回の『世界基準のドッグトレーニング 』では、ドックトレーナー中島由里子さんに『保護犬は家庭犬とどんな事が違うのか』をお聞きしました。

保護犬は、保護されるまでの状況や経緯が様々です。
中には野犬だった子や人間不信に陥っている子もいます。
そういう子は人馴れ犬馴れしていない事も多く、他の犬と遭遇した時などに、吠える、或いはオドオドしてプチパニックを起こし挙動不審になるというケースもあります。
それはワンコにとっても見ている飼い主さんにとっても辛い事ですね。

今回は、その様な場合の具体的なトレーニング例をお話いただきました。

吠える・パニックになる子も落ち着く?

大丈夫です!落ち着きます。
もちろん時間は掛かりますので、飼い主さんが忍耐強く取り組んでいく必要があります。

私の周りには保護犬を迎えていらっしゃる方が結構多く、相談されて問題行動を改善させるお手伝いをしたことが何度かあります。
その中での例をお話します。

ある怖がりのワンちゃんの場合

その子とは推定3歳頃に出会いました。
お散歩中の歩き方も落ち着きが無く、ちょっと挙動不審気味でした。
他の犬に出会い勢いよく来られると逃げ腰になりますし、ちょっと吠えられようものならプチパニックを起こし、その場から逃げようとします。
飼い主さんはその子の様子を見て、その場からすぐに離れたりしていました。

幸いうちのワンコとは気が合うようで、お互い落ち着いてお尻の匂いを嗅ぎ合い、その子はうちのワンコにくっ付いて来るようになったのです。

それからは会うと一緒にお散歩をする仲になり、飼い主さんとも色々お話をする中で、その子を迎えた経緯なども詳しくお聞きしました。

お散歩を一緒にし始めた当初、その飼い主さんはある十字路まで来るとワンコと一緒に止まるのです。
「ん?行かないの?」と聞くと「この子はここから先へは絶対に行かない」と言います。
理由を聞くと、なんでもその子はお家が一番好きで安全な場所だと思っている(それは良い事ですが)。
外に出ると自分の行動範囲を決めていて、ここまでは安全地帯だから歩くけれど、ここから先は行かないと決めているらしい、と。
だからいつもこの場所まで来ると引き返すのだと。

それを聞いて私は思いました。
『制限を決めつけているのは飼い主さんじゃないかなぁ』と。

そこで、うちのワンコにくっ付いて来る行動を利用してもっと歩かせようと思い、「大丈夫だから普通に歩いてみて」と飼い主さんを促しました。
飼い主さんも、もっと長くお散歩したいと考えてはいたようですので、私の言う通りにしてくれました。

するとそのワンコ、何事もなかったかのように普通に道路を歩き出したのです。
飼い主さんは、まるでその十字路に線が引いてあるかのごとく「ここから先は一歩も出ない」と言っていたのに、なんとも自然に歩きました。

やれば出来るんです!それをできないと決めつけていたのは飼い主さんの方だったんです。

以来、そのワンコに会うたびに一緒にお散歩しています。
そしてなるべくいろんな道や公園へ連れていくようにしていますし、そのワンコもちゃんと付いて来てくれます。

飼い主さんへは、お散歩の仕方やワンコに対しての考え方をお話しして、理解していただきました。
そして飼い主さんは頑張ってくださっていて、今では色々なお散歩コースを歩いているようです。

それでも ちょっとした事でプチパニックになることはまだあるようで(回数はかなり減ったようですが)、その時は飼い主さんがワンコをちゃんと落ち着かせてからまた歩いています。

以前はワンコがパニックになってお家に一目散に帰りたがったら、それに従い飼い主さんもピューっと帰っていたようですから、今の姿を見て私は内心「よしよし。いい感じだね~」と、目を細めているんです(笑)

“出来ない“と決めつけないで

上記は一例ですが
問題行動にお悩みのある、元保護犬の飼い主さんのお話を伺うと、共通点がある様に思います。

それは、「この子はこういう子だから」と決めつけていることが多いということです。

保護される前に酷い目にあって(或いは“そうだろう“と想像し)、可哀想だと思う気持ちが優先してしまうせいかと思いますし、そのワンコに寄り添おうとする優しい気持ちからだと思いますが、この子はこれが出来ないとか、これが苦手だからと決めつけてその問題を回避する傾向があるように思うのです。

例えば「この子は他のワンちゃんが苦手だから」と、お散歩に出てもどのワンコとも触れ合わせない飼い主さんもいます。
これはドッグトレーナーでも意見が分かれるところで、ワンコがそれで幸せなら無理に何かをさせる事はない、という意見もあります。
もちろん、無理に芸をさせるとかいう話ではありませんよ(笑)
また、他犬が苦手な子に関して、どんな犬にも会わせるようにするという事でもありません。
犬にも気が合う合わないがあり、合わない子同士だとケンカになる事もあるので、そこは見極めが重要になります。

でも私は、お散歩中に他の犬と会っても挨拶させない(触れ合わせない)とか、歩きたくなさそうだから歩かないとか・・・そういうのは犬らしくないと思っています。

身体に何か支障があったりして歩かせたくないというなら話は別ですが、健康なら、犬らしいお散歩や健全な生活をさせてあげるのがベストだと思っていますし、そう出来るようにリハビリをしてあげるべきだと思っています。
だってワンコがお散歩中に他のワンコと挨拶したり、遊んだりした後の充実して満足そうな笑顔を見たら、やはり犬は社会性のある生き物だな~とつくづく思いますよね。

心に傷を負ってしまい、人間不信になってしまったワンコのリハビリは時間が掛かりますし、忍耐のいることです。
でも、時間を掛けてでも飼い主さんのことを信頼してくれるようにリハビリ・トレーニングすれば、それに伴い様々な問題も軽減できるはずです。

「この子はこれが出来ない」「これが苦手」と決めつけないで欲しいのです。
出来た時、きっとそのワンちゃんの笑顔が見られると思います!

ドッグトレーニング With Paw
(ドッグトレーナー・インストラクター)
中島由里子
神奈川県横浜市青葉区
TEL  070-4444-5199090-2542-5513
※受付時間 9:00〜18:00
E-mail withpaw@gmail.com

編集後記

数年前に虹の橋を渡ったウチの子は、ものすごく臆病でお散歩も大変でした。
お散歩を始めたばかりの頃は、ワンワンと周りを威嚇する様に吠えながら歩いていました。
しかもすぐに家に帰りたがる…。
また、ちょっとした事でパニックになり、急に後退りして首輪もハーネスもすり抜けて走り出してしまうこともありました。
近くには往来の激しい車道があるので、それはもう恐怖でした。

『あの頃ドッグトレーニングの大切さを知っていれば…ワンコの幸せを本当に考えてくれるトレーナーさんに出会えていれば…あの子はもっと楽に気持ちよく暮らせたのに』と思ってしまいます。

もしもワンコの事でお悩みがあったら、ぜひドッグトレーナーさんに相談してみてくださいね。
ワンコも人も、今以上に幸せに暮らせる様になるかもしれませんよ。

ライター/ちこ

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