世界基準のドッグトレーニング④

「世界基準のドッグトレーニング」
第4回目は、トレーニングのコツについてのお話です。
このコツは、ワンちゃんに限ったことでは無いかもしれません。
今回も[ドッグトレーニングWithPaw]の中島由里子さんにお聞きしました。
性格とトレーニング方法
ワンコには様々な性格があります。人間と同じですよね。
犬種によっても特性がありますし、個体でそれぞれ性格も違います。
臆病なコ、気が強いコ、神経質なコ、陽気なコ、のんびり屋さん・・・等々。
本当に色んなワンちゃんががいて楽しいですね。
トレーニングをする時は、そのコの性格もよく見極めてそれぞれに合ったトレーニングをするのが望ましいと思います。
性格が全く違うのに同じトレーニングをしていては、結果が伴わない事もあります。
ワンコにトレーニングをする上でまず大事なのは、トレーンングが楽しい!と思ってもらえるようにする事だと思います。
無理強いをしては、トレーニングが楽しくないどころか苦痛になり、ワンコは嫌がって全然言うことを聞いてくれません。
前にも書きましたが、ワンコの集中力は5分〜10分くらいです。
この集中力を最大限に引き出すためには、興味をひかせてこれって楽しい!と思ってもらうことが大事なのです。
楽しくトレーニングするコツ
では、どうしたら楽しいと思ってもらえるのか?
その一つは「できたら褒める」という方法です。
つまり「褒めて伸ばす」方式です。
ワンコは飼い主さんに褒めてもらうのが大好きです。
飼い主さんから褒めてもらえると幸せを感じます。
もっと褒めてもらいたいと思うのです。
何かができたら「褒める」。
つまりは「ご褒美」です。
この「ご褒美」ですが、ワンコによって違いがあります。
例えばオヤツに目がないコは、やって欲しいことができたら「オヤツ」を与えると目を輝かせて一生懸命やろうとします。
逆にオヤツにあまり興味が無いコもいます。
そういうコには、何がこのコにとって最大の「ご褒美」になるのか考えます。
オモチャが大好きなコだったら、トレーニングができたら「オモチャで遊んでもらえる」というのが「ご褒美」になるというわけです。
このように、人間がして欲しいことをワンコができた時に「ご褒美」を与える。
それは飼い主さんから「褒めて」もらうことであったり、「オヤツ」をもらうことであったり、「オモチャで遊んでもらう」ことだったり。
そのコにとって一番嬉しいご褒美を与えることで、「こういう行動をしたら嬉しいことがある。楽しいことがある」と学んでいくのです。
この方法は色々な場面で応用できます。
例えばとてもアグレッシブで興奮しやすいコの場合は、ワンコが穏やかになったら「ご褒美」を与える。
そうするとワンコは「あ、こういう態度ならご褒美がもらえるんだ」と学習します。
反対に臆病で怖がり屋さんのワンコの場合も「ご褒美」を与えるというやり方は同じです。
怖がっていたものを克服できた時に「すごいね〜!できたね〜!」といっぱい褒める「ご褒美」を与えることにより自信をつけていきます。
お散歩のとき、すれ違う他のワンコや自転車に吠えてしまうワンコでも、トレーニングして吠えずにすれ違えたら目一杯褒めてあげる。
穏やかにすれ違うことができたら良いことがある、と学習するわけです。
それを繰り返し行ううちに、ワンコは自分で考えるようになります。
犬は知能の高い動物ですので、飼い主さんが喜んでくれることや、どうしたらオヤツをもらえるのかを考えて行動するようになります。
この「褒めて伸ばす」方法は、できなかった事を叱るのではなく、できた事を褒める、というやり方ですが、これは昨今の人間の子どもに対する教育方針と似ていますね。
「褒めて伸ばす」の注意点
ただ、ケースバイケースですが、「注意」をすることも必要だと思います。
どんな態度が正しくてどんな態度がいけないのかを学習させる上では、良い態度(行動や状態)を褒めるのはもちろんですが、悪い態度を取った時にきちんと「注意」してあげることも必要だと考えます。
人間の子どもでもそうですよね。褒めてばかりで注意をされたことがないと、善悪の判断がつかない人間になってしまう場合もあるかもしれません。
そうなっては困ります。
人間は小さい頃から、そうやって親に褒められたり叱られたりしながら自分で考えて成長していきますよね。
同じ様に、ワンコも自分で考えるようになるのです。
本当に危ない行動を取った時、注意することは絶対に必要になります。
何かを覚えさせる為のトレーニングの場合は、「できたら褒める」という方法で良いと思いますが、人間と一緒に生活していく上で、命に関わる「やってはいけない行動」をやろうとした時、これは注意をしないといけません。
だらだらと叱るのではなく、「注意」をするのです。
命に関わらないまでも、他人(他犬)を傷つけたり自分が怪我をするかもしれない行動を取ろうとした場合は、きちんと注意をすることが必要なのです。
ただ、この「注意」はタイミングと注意の仕方が重要ですので、飼い主さんにはきちんと学んでいただく必要があります。
上記はほんの一例ですので、ワンコの性格や状態を見ながらベストな方法を見つけていくことが大切だと思います。
基本的には「褒めて伸ばす」楽しいトレーニングで、ワンコ自身が積極的にやる気になってくれる方法が一番だと考えます。
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ドッグトレーニング With Paw
(ドッグトレーナー・インストラクター)
中島由里子
神奈川県横浜市青葉区
TEL 070-4444-5199 / 090-2542-5513
※受付時間 9:00〜18:00
E-mail withpaw@gmail.com
ドッグトレーニングWithPaw
中島由里子
編集後記
人もそうですが、ワンちゃんの性格も本当に様々ですね。
同じ親から生まれた子を同じ環境で同じように育てても、一頭一頭 全然違います。
その子にとって何が嬉しいことなのかを見極め、遊ぶように楽しくトレーニング。
ワンちゃんが楽しくトレーニングできると、飼い主さんも嬉しいですね❣️
編集/ちこ
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